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クルムフォルツ:ハープ協奏曲 第6番 ヘ長調 作品9 [クルムフォルツ:協奏曲]

 ラスキーヌのエラート録音集大成の中には、今まで自分が聞いたことのないような作曲家の作品が多数収録されている。未知の作曲家との出会い、そしてその残された音楽が素晴らしければ素晴らしいほど、自分が初めて音楽を聴いたときの感激を思い出す。

 クルムフォルツは解説書を読むとハイドンに作曲を師事したこともある人物である。しかし、志半ばにして妻の浮気、そして駆け落ちという裏切りにより、失意の中セーヌ川に身投げしてしまう。

 クルムフォルツが残したこのハープ協奏曲第6番は極めて美しい音楽である。ボイエルデュやボクサにも協奏曲作品が残されているが、クルムフォルツのほうが数段上だと思う。

 一楽章は序奏こそやや冗長な嫌いがあるものの、ハープが入ると自身がハーピストであったこともあり、まさしく虹色に輝くような美しい音楽が展開する。高雅で華やかであるが、どこか哀しい色合いが感じられる。二楽章の旋律の美しさはことに素晴らしく、ハープのモノローグが何という美しさを放つことだろう。そして愉悦に溢れた終楽章。全編聴き終わると、また始めから聴き直したくなる佳品である。

 モーツァルトがもっとハープの音楽を描いていれば、とも思うが、クルムフォルツはモーツァルトや師であるハイドンにはない繊細な美しさ、触ると壊れてしまうような感受性がある。クルムフォルツの存在を知ることが出来たのはラスキーヌが録音を残していてくれたからであり、これまた彼女に感謝しなければならない。 


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