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トスカニーニ・コレクション [トスカニーニ]

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 トスカニーニについて書くのは、今回が初めてではないだろうか。

 トスカニーニ、といえば、高校時代。

 フルトヴェングラーと比較した音楽評論家の評で、「機械のような正確さ」「楽譜に忠実」などという言葉が躍っていた。

 お金のない貧乏学生は、駅前の中古CD店で、トスカニーニの指揮するベートーヴェンのエロイカ交響曲を買い求めた。

 最初にCD化された3500円(!)の盤だ。一部では音質が一番良いという評価もあるが、そこのところはわからない。

 後になって聴いたフルトヴェングラーのスタジオ録音よりも、直接的な迫力とキビキビとした切れ味、スピード感があって、

 トスカニーニがエロイカの魅力を教えてくれた、と言っても過言ではない。

 ただし、その後聴いたベートーヴェンの「エグモント序曲」はひどかった。

 コーダでは下品なくらい金管が強奏され、スケールは著しく小さく、ベートーヴェンがかわいそうだった。

 パロディーのようだった。

 「運命」も、人が言うほどには感動しなかった。1940年代の「ミサ・ソレムニス」のライヴも、金管や打楽器が剥き出しで、

 直接的な音の威力だけを長時間聞かされ続けるのは、苦痛以外の何物でもなかった。

 それでも、不滅の名演とされるレスピーギのローマ三部作、それにメンデルスゾーンの「イタリア」は、

 音自体の威力に圧倒的な感動を覚えたものである。

 後者のカンタービレの美しさ、音がすぱっと切れるような整った艶のある響き!

 ベートーヴェンでは、他に、ベートーヴェンの交響曲第7番(全集中の晩年のもの)が、それこそ鬼神のような演奏だ。

 一楽章の展開部、弦の身を切るようなすさまじい弾き方!終楽章の雷のような響き!

 でも、日頃愛聴するには至らず。

 だって、いつも怒鳴られているような感じがするのだもの。

 フェアウェル・コンサートは、奇跡的にステレオ録音が残されているが、NBC響って本当は繊細で瑞々しい響きがしたのだ。

 思いつくままに色々書いてしまったが、そのトスカニーニもグールドと同じように、全集BOX化。

 一部のお店では、7000円代で買えた時期があるというのだから、価格破壊も極まれりである。

 芸術の価値って、何なのだろう・・・。

 おそらく100年経てば消えるような現代の流行歌が、フルプライスで発売されているのに・・・。

 で、BOXの音質。

 総じて良くなっているのではないか?ニューヨーク・フィルのベートーヴェン交響曲7番(前記と別演奏)や、

 ミサ・ソレムニス(晩年の物)など、初めて超ど級の名演奏だと思った。

 分けても、後者はワルター、クレンペラー、シューリヒト、と並んだ往年の名盤だろうね。


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