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ビートルズのリマスターを聴いてフルトヴェングラーを考え(た気にな)る [The Beatles]

 ご無沙汰しております。本当に久しぶりの更新となりますが、皆様お元気でお過ごしのことと存じます。

 小生はといえば、博士論文の執筆に励む毎日であります。元来が凝り性の人間なので、少しでも納得ができない箇所は残せない気質なので、思った以上に時間がかかっています。

 将来を見据えて、という以上に、博士論文は全世界に公開される類の学位論文ですから、やはり慎重にならざるをえません。期待してくださる方々がいらっしゃる以上、すでに私ひとりの研究ではないのだと痛感しています。

 さて、クラシックの音楽の話題をお届けせず、もう随分と月日が経ってしまったのですが、もうこのBLOGもお忘れになられた頃では?と我ながら自嘲気味に書いてみる始末です。

 最近、むさぼるようにして聴いたディスクで思うところがあったので、今日はその話題を中心にして、「保存されたクラシック音楽」について書いてみたいと思うのです。

 私が「むさぼるようにして聴いた」ディスクというのは、以下のものです。

Beatlesstereobox1.jpg

 ミーハーかもしれませんが、今巷で話題のビートルズです。クラシック音楽中心のBLOGなのに、こういうCDをとり上げるアバウトさが、KitakenのKitakenたる所以なのですが・・・。

 1987年にビートルズの音楽は初めてCD化されました。当時の技術では、マスターテープに残されている情報を十分に汲み上げることができず、妥協の産物であったということです。

 しかしながら、長いこと楽しまれてきたCDは、この1987年にCD化された際の音源であり、解消度は悪いものの、音にはアナログチックな、どこか温かい響きがあって、ノスタルジックに聴かれてきた向きもあるのではないでしょうか。私も「古ぼけた音だなあ」と思いつつも、「ええ音楽や」と親しんできました。

 小生はビートルズの音楽が大好きで、少なくとも、バッハやブルックナーよりは好きです。そんなことはどうでもいいことなのですが、そんな人間が20数年ぶりにリマスターされるというニュースに興味を示さないわけはありません。

 2009年9月9日。とうとう発売されました。国内盤で、35800円(ボックスセット)。合わせて、モラル版も発売されました。

 Beatlesmonobox.jpg

 こちらは、39800円。これまで一度もCD化されたことはなく(海賊盤を除く)、ビートルズ自身がこだわったミックスということもあって、飛ぶように売れているようです。

 「初回完全限定盤」、ということもあって、どこも品切れ。うーん。うまい商売や・・・。

 私も少ない収入と少ない貯金の中から工面して、二つのセットを購入しました。当分の間は倹約です。

 さて、stereo盤のリマスターの音質は?

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 リマスターには数名のスタッフが4年がかりで臨み、初出LPとの比較試聴を通して吟味し尽したとのことであり、当時のリミックスを尊重して、ノイズ除去なども全体を通して5分程度しか行なわれていないとのことです。

 いやぁ。惚れ惚れするような音です。アナログの質感を残しつつ、繊細さ、情報量、迫力が増し、特にリンゴのドラム、ポールのベースがぐっと前に出てきました。それに高音が良く伸びるので、コーラスやピアノの音がすごく美しい。プリミティヴなグルーヴ感と高級感があります。

 ビートルズがお好きな方はお分かりになると思いますが、ホワイト・アルバムのCDは本当に貧弱な音質でしたが、今回のリマスターでようやく当時の空気感が若干ながらも再現されたのではないでしょうか。

 いやぁ、ビートルズは売れる。売れるし、マニアも多い。金になることには愛情をかける。相当な労力をかけただけの成果が十分にあるでしょう。

 これが我らがフルトヴェングラーに応用されたらどうでしょうか。フルトヴェングラーが演奏した録音のマスター・テープを可能な限り再生する。それはそのまま何もいじらずにデジタル化する。

 もちろん、失われてしまった情報はありますから(磁性体は30秒後には劣化し始める)、リマスターが必要です。英・独・仏の初版LPと聴き比べながら、できうる限り、当時の音源を復刻する。

 時間は膨大にかける。その際には、当時の録音に携わった人々、その関係者の意見を聴く(もう他界されている可能性が高いですが)。しかしながら、ノイズの除去がいまだにリマスターだと思っている方々がクラシック音楽業界にはまだまだおりますから、過度には信頼しない。

 最終的には、ファンの方々に評価してもらった上で、製品化する。

 フルトヴェングラーがこのようなスタンスで復刻されたら、私は興味深いですね。本家としても「ここまでの音は再現できた。しかし、アナログにはかなわない。」ということになっても、私は仕方ないと思います。

 ただ、クラシックのファンも、演奏家や当時の録音技師たちのスピリットをリスペクトしたスタンスを強烈にデマンドしているんだぜ、ベイビー!!!と言いたかったのです。

 ちなみに、モノラル・ボックスですが、私は打ちのめされました。ステレオで聴くよりも、かっちょええ。うぬぬぬ。LPを完全再現というのも、ファン感涙じゃ。その金額には痛みの涙じゃ。嬉しさと痛みの涙。これが物欲の報いか。

 ということで、Kitakenはまた金欠になるのであった・・・。

 


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