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バックハウス:最後の演奏会 [ウィルヘルム・バックハウス (p.)]

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 ウィルヘルム・バックハウスは、1969年の6月26日、28日にケルンテン音楽祭に招かれ、リサイタルを催した。

 周知の通り、このコンサートは「告別コンサート」となる。

 28日、ベートーヴェンピアノ・ソナタ第18番を演奏している最中体調を崩し、三楽章を何とか弾き終えた後、「少し休ませてください」と聴衆に告げ、楽屋に戻った。

 その後、曲目を変更し、シューマンの小品「夕べに」「なぜに」、そしてシューベルトの即興曲142-2を演奏。これがバックハウスの最後の演目となった。

 その七日後、バックハウスは世を去ることになる。

 幸いなことに、この両日のコンサートはDECCAによって収録され、CDとしても楽しむことができる。

 国内盤のCDには、26日のコンサートとして、ベートーヴェンの「ワルトシュタイン」、シューベルトの「楽興の時」、モーツァルトの「トルコ行進曲」ソナタ、シューベルトの即興曲142-2が一枚目。

28日のコンサートとして、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第18番(終楽章は演奏されなかった)、シューマンの小品二曲、シューベルトの即興曲142-2が二枚目に収録されている。二枚組みである。

 ところが、私が持っているCD(上の写真)は、28日のコンサートのみが収録されており、モーツァルトの「トルコ行進曲」ソナタ、ベートーヴェンの「ワルトシュタイン」、シューベルトの即興曲142-2、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第18番、シューマンの小品、シューベルトの即興曲142-2という内容になっている。

 疑問が湧くのは、28日に行なわれた演奏プログラムは一体何だったのか?というものだ。

 ベートーヴェンの18番を演奏し、その後にシューマンとシューベルトとでは、一日のコンサートとしては少なすぎる。それにベートーヴェンだけで突然具合が悪くなるとは思えない。

 私が予想するのは、28日の演奏会の曲目は、

 ベートーヴェンの「ワルトシュタイン」

 モーツァルトの「トルコ行進曲」ソナタ

 シューベルトの即興曲142-2

 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第18番

 というものだったのではないだろうか。すなわち、26日の演奏会で弾かれた「楽興の時」の代わりに、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ18番が加わった内容である。

 バックハウスは前半のプログラムで体力を使い果たし、後半のベートーヴェンが弾ききれなかった。

 終楽章の代わりに、シューマンを二曲演奏し、告別の曲としてシューベルトをアンコールした・・・。

 何故、このような話をしたのかというと、調べる書物によって、コンサートの内容が違うからである。そして、このCDは全ての録音が28日のものであるとしており、謎が尽きない。

 そうなると、国内盤は、26日のコンサートから、「ワルトシュタイン」と「トルコ行進曲」を収録しており、おそらく、演奏の状態が良い、と判断したのだろうか??詳しい方にご教示いただきたい。

 ちなみに、写真の盤は1996年に、DECCAからマスターを借り受けたErmitageが発売したものであり、今は入手難のようである。


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