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カラスのバタフライ [プッチーニ:歌劇]

 「Kitakenさんは、プッチーニは好きなの?」

 「はあ、あんまり好きではないんです。音楽を聴くと、洪水のようなオーケストレーションに溺れそうになるんですがね、何と言うか、内容が・・・」

 「内容?わかりやすくて、面白い作品が多いじゃあないですか。」

 「はあ、そうっすね。ただ、あんまし、お涙頂戴、というような作品が好きではないんです、ハイ。たとえば、『マダム・バタフライ』の第二幕。子供抱えてアリアを歌う箇所。大嫌いです。それから、障子に穴を開けてずっとピンカートンを待つところとか・・・。昼の時間帯によくあるドラマみたいで・・・。」

 「カラス。」

 「カラス?あのカラス?うちの近所にもいっぱいいますよ。」

 「違いますよ、マリア・カラスです。」(と、男は写真を取り出して見せる)

CallasButterfly1958.jpg

 「ああー、カラス。マリア・カラス!そうならそうと最初から言ってくださいよ。・・・クレオパトラ?アイーダかなんかのワン・シーン?」

 「違いますよ。着てるもの見てよ。和装ですよ。」

 「はあ、そうですねえ。もしかして、バタフライですか。カラスとバタフライですか。バタフライは食べられちゃうんじゃないですか(苦笑)?」

 「ふふふ、一度は聴いてみるべきですよ。カラヤンが指揮したミラノ・スカラ座とのライヴがありますよってからに」

 「カラヤン!フレーニとパヴァロッティのウィーン・フィル盤持ってますよ。あれ凄いですよね。ウィーン・フィルの音の凄さ!あれがビロードっていうやつじゃないですかね。あれだけあればいいですよ。」

 「カラスを聴けば、趣味が変わりますよ。」

 「変えたくないですよ。」

 「もっと、いろいろなの聴いてほしいんだよなあ、Kitakenさんには。」

 「ほっといてくださいよ。」

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 とは言ってみたものの、聴いてみることに。

 EMIから出ている録音で、モノラルだが、なかなか鮮度が良い(特にCE30-5120/1)。

 カラスにバタフライなんて合いっこないとタカをくくっていたが、見事に満足した。

 これで、ピンカートンがゲッダでなければ、もっと良かった。

 カラヤンの指揮はウィーン・フィル盤よりも引き締まっていて、ラテン的な明朗さもあって、独特の存在感を放っているアルバムだ。

 でも、趣味は変わらなかった。


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