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バッハの「ロ短調ミサ」 [バッハ:宗教曲]

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バッハの「ロ短調ミサ」について、感想を書くのは初めてである。

実は苦手な曲です。理由はどうしてもベートーヴェンと比べてしまうからで、ベートーヴェンが現世で、血しぶきと土埃の中で闘いながら平安を祈るのに対して、バッハのそれは宗教曲としては絶対の神を信じ抜いている。ベートーヴェンは人間を描くが、バッハは神を讃え、人間は中心にはない。人間ここまで神に全てを委ねられるのか、と卑屈な懐疑に沈んでしまうため、私は苦手なのである。

それでも何故か、手元にCDはある。私はボーイズの歌唱に天使を重ねるので、ウィンズバッハ少年合唱団、これはベリンガーの指揮。それから、聖トーマス教会合唱団、ビラー指揮が好きだ。

他には、マウエルスベルガー、クレンペラー、パロット、コープマン、それに最近では福島章恭、サヴァール、あれ結構持ってんなぁ…

サヴァールのは、豪華な装丁で、映像も付属されており、SACDなのが魅力だったがひどい品物だ。ネットでも誰も指摘しないが、第1曲冒頭二回目のキリエで録音上の歪みがある。これで完全に「ロ短調ミサ」は私にとってうんこになった…>_<…

まあ、それは冗談だが、どのCDでも満足しないし、コープマンも大学時代にはよく聴いたが(宇野功芳推薦盤)、録音が残響過多だし、あっけらかんとしすぎかな、と。

で、昨日から聴き出したのは、バット指揮ダニーデン・コンソート&プレイヤーズ。LINNレーベルというオーディオで有名な会社だし、SACDなのが魅力。

演奏は有名なのではないですか、様々なとこで評判を耳にします。リフキン校訂で、合唱は一人1パートですから重唱、独唱の室内楽的なアンサンブル。ただし、器楽陣は彫りが深く、気迫がみなぎり、快適なテンポの中で実に意味深い音の絵巻をひろげている。それにしても、録音が素晴らしいですね!

声楽陣は皆美声で、ノン・ヴィヴラートがどうとか、そういう約束事より、濡れた美声で、歌としての魅力を聴かせる。

素晴らしいアイテムです。当分はこれがあれば良いかな、と満足しています。これは福島章恭推薦盤でもありました(『クラシックCDの名盤 大作曲家篇』)。氏の推薦盤は合わないことが6割なのだが、これは大正解!感謝!^_^

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